≪復讐の剣【3】≫

2003年12月11日
  李玉函は言い始めたと思うとすぐに出発した。彼女は崑崙山というところに私を連れて行き、白髪頭の老師に引きあわせた。

  私は李玉函が老師に私に崑崙流の独弧九式を教えてくれるよう哀願しているのをところどころ聞いていた。老師は言った。「10年も会わなかった当世一の美女李玉函が未だに天女のように美しいとは思わなかった。」と。

  李玉函は言った。「もしあなたがほしいとおっしゃるなら、あなたにさしあげましょう。あなたが彼に武術を教えてくれさえすれば。」私は白髪頭の老師が李玉函の胸元に手を伸ばすのを見た。

  1年後、李玉函はまた私を連れて四川唐門にやって来た。そこは有名な闇の流派の家元で、現在の当主はひどく下品な中年男で、頭は少し禿げていた。私は一目見たが、それ以上は見たいとは思わなかった。彼は李玉函ばかり見て、よだれまで流していた。彼は李玉函の来意を聞くと、笑いながら尋ねた。「オレがおまえの要求を飲んだら、どんなお礼があるんだ?」李玉函は歯噛みしながら言った。「唐親分のお好きなように。」そのとき、私は李玉函の目にキラキラ光るものを見た。涙だったのだろうか?

  唐親分はへへへと笑った。

written by 馨香
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