≪復讐の剣【7】≫

2003年12月15日
「杜天舒、私を覚えているかい?」李玉函の声は氷のようだった。

  「お前か?玉函。どうして忘れることがあろうか?」杜天舒の顔に驚きと喜びの色が走った。「この10数年、お前はどこにいたのだ?しんどいめをして探したのだぞ。」

  「もしあなたの心にまだ私がいるなら、なぜあのとき、あなたの母親が私たちの結婚に反対したとき、あなたは彼女の味方をしたんだ。」

  「お前も知っているとおり、お前の師匠は極道だった。そして我々は名門の正統派だ。私は先に承諾しておいて、その後母親に説明するつもりだったのだ。でも、思ってもみなかったことに……。」

  「思ってもみなかったことに、私に聞かれてしまった。」李玉函は冷たく笑った。まさに壁に耳あり障子に目ありである。私は彼女の顔が興奮で震えているのがわかった。彼女は私を見た。「何を待っているんだ?仇は目の前にいるじゃないか。殺せ。杜天舒を。」

written by 馨香
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