主人から、私と彼の間にはもう“責任”という言葉しか残っていないと言われた。なら、10数年の愛はたったの7年の間に消え去ってしまったというのか?でも私はまだこんなに彼を愛しているし、それは純粋な気持ちだ。責任感やらなにやらで繋ぎ止められている愛なんかじゃない。この愛は純粋だし、素朴なものだ。表面的に取り繕う必要もないし、永遠に心に刻み込んで忘れないつもりだ。彼はいつも際限ないくらい私を可愛がってくれた。この年齢に不相応な天真爛漫な子供のようにして。私は自分が永遠に子供のままでいられると思っていた。たとえ80歳になっても。ある日彼が「大きくなったね。」と私に言ったとき、私は彼と私の間の距離を感じた。そして、その距離はだんだんと広がっていった。ついにはどんな方法でも、もう2度と近づくことができないくらいになっていた。この距離は私を驚かせ、そして傷つけた。心が麻痺してしまうくらい。私の心は冬の山道の石のようだった。眼は冷たい光を発していた。

written by 紙片児
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