私が彼らとケンカしている最中、だれのパンチかわからないが私の鼻に命中した。鮮血がどっとあふれた。彼らはびっくりして固まってしまい、その後わっと逃げてしまった。私は顔を上向きにして血が流れないようにした。小柔は駆け寄って私の手を引いた。顔じゅう涙の跡だらけだった。

  お兄ちゃんは大丈夫だ。小柔泣くな。私はしっかりと鼻をつまんでいた。鼻血がのどから口の中に流れ出てきた。生臭く渋かった。小柔は走って桑の葉を取りに行き、もんで丸めて私の鼻の穴に詰めた。

  私たちは家に帰りづらかった。私の服はつかみ合いになったときに引き裂かれ、袖は長い裂け目になっていた。お母さんに知れたらたぶんひっぱたかれるだろう。

  私は小柔をつれて丘に登って、村の家々の屋根から炊事の煙が上がるのを見ていた。

  私は泥で小柔にたくさん人形を作ってやった。私は「このちっちゃいヤツがお前だよ。ちょっと大きめのがお兄ちゃんだ。いちばん大きいのが2つあるだろ。それがお父ちゃんとお母ちゃんだ。」と言った。小柔は泥人形を手にとって私に微笑んだ。えくぼを2つ作って。

written by 羊子??
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