≪天国を行き交う人々★ラサへの旅【2−3】≫
2004年2月22日 紅宮にはまだたくさんの文化的典籍や各種の仏像、仏画、法器、供器など、珍しいものがたくさんある。紅宮は内容豊富な宝庫なのだ。そこの壁画はすべて金銀宝石から造られた顔料で描かれている。例えば黄色は黄金、白は銀、赤は紅珊瑚と宝石の粉、緑はトルコ石……きわめて豪華で風格があり、世間ではなかなかお目にかかれないものばかりだ。そして100年以上も保管してある仏画は、どれも明清時代のチベット各地の名画家の作によるものだ。どれを取ってもかつてのチベットの繁栄をしのばせる。
ラマのストゥーパの金の頂は日差しの下、目を奪うほど色鮮やかだ。まちまちな高さの金の頂の中に立つと、遠くにチベット病院が見える。そこにはかつて川が流れていて、その川の水は病を治す力があったそうだ。以前活仏とラマが飲む水はすべてそこからポタラ宮殿に運ばれたのだという。ここからはさらに、ラサ全体が見渡せる。周りはすべて山に囲まれ、褐色の峰はどれも高原らしい険しさを持っている。山上にはかすかに寺院や尼僧の庵が見える。そんな高いところに彼らがどのようにして登ったのか想像もできない。チベット族は特に苦難を耐えしのぶ民族だ。もしマニ車が来世のよき日をもたらしてくれるというのなら、私は彼らに輝かしい未来が訪れることを心から願う。
白宮は東の方にある。歴代のダライ・ラマがそこで寝起きし、重大な催しが行われた場所だ。その中の日光殿は冬宮とも呼ばれる。ここは冬には太陽の光に満ち溢れているので、比較的暖かい。夏には彼らはロブリンカで過ごす。そのため夏宮とも呼ばれている。山を下りるときはだいぶ楽になった。何段もの階段を歩いていると、空に群れている鳥たちが白宮の屋根の周りを飛んでいるのが見えた。何という鳥だかわからないが、高原の冬を生きぬいている。私はカメラを出して鳥たちを写そうとしたが、レンズを向けると飛び立って行ってしまい、私が動くのをやめると、また舞い戻って来る。何度かそんなことを繰り返すと、こんな小さな動物にも知能があるのではないかと思わざるをえなかった。
written by 阿依黛
http://wind.yinsha.com/letters/show.phtml?aid=2004010612542301
参考サイト(画像と用語の解説を参考にさせていただきました)
http://www.tibethouse.jp/home.html
ラマのストゥーパの金の頂は日差しの下、目を奪うほど色鮮やかだ。まちまちな高さの金の頂の中に立つと、遠くにチベット病院が見える。そこにはかつて川が流れていて、その川の水は病を治す力があったそうだ。以前活仏とラマが飲む水はすべてそこからポタラ宮殿に運ばれたのだという。ここからはさらに、ラサ全体が見渡せる。周りはすべて山に囲まれ、褐色の峰はどれも高原らしい険しさを持っている。山上にはかすかに寺院や尼僧の庵が見える。そんな高いところに彼らがどのようにして登ったのか想像もできない。チベット族は特に苦難を耐えしのぶ民族だ。もしマニ車が来世のよき日をもたらしてくれるというのなら、私は彼らに輝かしい未来が訪れることを心から願う。
白宮は東の方にある。歴代のダライ・ラマがそこで寝起きし、重大な催しが行われた場所だ。その中の日光殿は冬宮とも呼ばれる。ここは冬には太陽の光に満ち溢れているので、比較的暖かい。夏には彼らはロブリンカで過ごす。そのため夏宮とも呼ばれている。山を下りるときはだいぶ楽になった。何段もの階段を歩いていると、空に群れている鳥たちが白宮の屋根の周りを飛んでいるのが見えた。何という鳥だかわからないが、高原の冬を生きぬいている。私はカメラを出して鳥たちを写そうとしたが、レンズを向けると飛び立って行ってしまい、私が動くのをやめると、また舞い戻って来る。何度かそんなことを繰り返すと、こんな小さな動物にも知能があるのではないかと思わざるをえなかった。
written by 阿依黛
http://wind.yinsha.com/letters/show.phtml?aid=2004010612542301
参考サイト(画像と用語の解説を参考にさせていただきました)
http://www.tibethouse.jp/home.html
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