≪もしこれが愛なら【1】≫
2004年3月14日 連載 私は鮫人。人間の伝説の中の、機を織り、泣くときには涙が真珠に変わるという鮫人。私の名前は玉イ肖、深海宮の宮主がもっとも寵愛する娘。私は美しい絹織物を織り、美しい舞を舞う。ただ私はまだ泣いたことがない。だから私の真珠が姉たちのように丸く美しい光を放つのかどうかはわからない。私が物心ついたころ、父王は私に、私が特別な子供であると告げた。私が生まれたとき、七星が一斉に深海を青い空のように照らし、私はその隙間で生まれたのだという。だから泣くことができないのだ、と。
深海には古い伝説が残っている。それは深海宮のすべての王子、王女の運命を裏付けるものだ。私は以前何度も母后に尋ねた。母后はいつもこれは宿命だと答えた。一番上の姉は自分についての伝説をもう知っている。彼女は伝説を知る年齢に達したのだ。300歳である。私はまだ100年待たなければならない。
私は暗い子供。いつも深海の深夜に空を見上げるのが好き。私は自分が将来どうなるのかを知りたくてたまらない。でもうすうす私の命には奥深い秘密があることに気づいている。ただまだ幼過ぎてそれを予知することはできない。
written by 羽貝
http://wind.yinsha.com/letters/show.phtml?aid=2004022121180929
深海には古い伝説が残っている。それは深海宮のすべての王子、王女の運命を裏付けるものだ。私は以前何度も母后に尋ねた。母后はいつもこれは宿命だと答えた。一番上の姉は自分についての伝説をもう知っている。彼女は伝説を知る年齢に達したのだ。300歳である。私はまだ100年待たなければならない。
私は暗い子供。いつも深海の深夜に空を見上げるのが好き。私は自分が将来どうなるのかを知りたくてたまらない。でもうすうす私の命には奥深い秘密があることに気づいている。ただまだ幼過ぎてそれを予知することはできない。
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