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  私たちがどちらも15歳の年のことだった。私はちょっとかっこよく、ちょっと傲慢な男子で、ひとりで遊び回るのが好きだった。一方如眉は美しく魅力的な女の子で、その笑顔はどんな男子も虜にすることができた。

  そんな甘酸っぱい年頃の私と如眉は、すぐに甘酸っぱい過ちを犯すことになるのだった。

  その日、私は如眉に別れ話をした。その日も同じように小雨のそぼ降る日だった。夜の自習が終わって、私は如眉の手を引いて学校の屋上に登った。空には小ぬか雨が濛々と降っていた。それは如眉が特別好きな季節だった。彼女は言った。「雨にも人間性があるのよ。一滴一滴がある気持ちを表しているの。梅雨の季節は憂鬱があふれ出す季節なのよ。」私は如眉の手を握り、どう切り出せばいいのかわからないでいた。

  如眉が言った。「四毛、高校入試は私たち同じ高校を受けるのよ。わかった?」

  「でも如眉、ボクら、ボクらはいっしょにいちゃいけないんだ。別れたほうがいいんだ。」

  私はうつむき、とうとう決別の話を切り出した。

  如眉は私を見ていたが、これが真実だと信じようとはしなかった。彼女は私の手を揺すぶりながら、「ウソだと言って」と言った。私は何も言わず、首も振らず、言葉を取り消そうとはしなかった。心を鬼にして考えあぐねた末の決断だったのだ。

written by 連鋒
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