そして、彼女は葉っぱを1枚摘み、ピーピーと草笛を吹いた。はるかに離れてはいるがはっきりとした音が桃の林にこだました。それは何かの歌だった。よく知っているメロディーだった……

  「如眉、ほんとうに如眉なのか?」私は彼女の手を取った。私はその歌が如眉がいちばん好きだった≪真っ暗々の空≫だと気づいた。

  彼女は笑った。「私は小雨よ。」

  「それなら、今の≪真っ暗々の空≫は君?」

  「そうよ、私、さっきみんなに罰ゲームで歌わされていたの。」

  「ああ。」私は手を離し、気まずい思いでうつむいた。

  「ほら、あの桃の木に字が書いてあるわ。」小雨は興奮して叫んだ。

written by 連鋒
http://wind.yinsha.com/letters/show.phtml?aid=2004031315545107

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