梅妻鶴子

2004年9月9日 連載
林逋は晩年杭州の西湖にある孤山に隠居していた。山の上で365本の梅の木を植え、毎日草を刈ったり、肥やしをやったり、一生懸命に世話をした。梅の実が熟すころになると行商人が列を成して彼の梅の実を買いに来た。彼は梅を売るとき計り売りではなく、梅の木1本につき梅の実に生えた毛の数で、筋の通った値段つけていた。それで行商人たちは喜んで彼の梅を買って行ったのだ。そして彼は365本の竹筒を用意して、1本の梅の木が売れるごとに竹筒にお金を分けて入れ、それに番号をつけていた。お客が来ようが来るまいが、多かろうが少なかろうが関係なかった。1日1本の竹筒のお金を使って生活し、1文もむだ遣いはしなかった。
  彼はまた2羽の白い鶴を飼っていた。客人が来ると彼はすぐに顔を出した。するとたちまち鶴も飛んで来て、彼の目の前に降り立った。彼はお金とメモを袋に入れ、鶴の首にかけて、市場まで魚肉酒菜を買いに飛ばせた。そこの商人は鶴が飛んでくるのを見ると、林さんのところに客が来たことがわかった。メモにしたがって荷物を渡し、お金を受け取って白鶴を帰らせたのだった。

http://www.zhshw.com/story/2003-12/200312524010.htm

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