むかしむかし、女[女咼]という神様がいた。彼女は5色の石で天の穴を埋め、5色の土で人を造った。

  女[女咼]が指先でこねて作った人の中には男もいたし、女もいた。造った後息を吹き込むと、その泥の人間たちは活きた人間に変わるのだった。女[女咼]はこの方法では遅すぎるし、力が要りすぎるので、草で1本の縄をなって、それに5色の泥を塗り、天日に干した。そうしたあと手で引っぱると、泥の塊がポロポロ落ちた。それに息を吹きかけると、その小さな泥の塊は、ピョンピョン元気に飛び跳ねる人間になるのだった。

  女[女咼]はもうおおかた造り終ったと思った。そして造った人間を2ランクに分けた。指でこねて造った人は数は少なく、からだは大きかった。彼らを“大人物”と呼ぶことにした。縄を引いて造った人は、数が多く、からだは小さかったので、“小人物”と呼ぶことにした。

  現在、世の中の人々は、役人はだいたいからだが大きく、一般平民はほとんどからだは痩せていて小さい。また、男は泥が多めに混ざっていたので、からだから棒状のものを練り出すことができた。女は水分が多めに混ざっているので、涙を流すことが特に多い。人のからだには未だに5色の色が残っている。黄色は皮膚、赤は血、藍はひげと眉、黒は目玉、白は歯である。

http://www.zhshw.com/story/2003-12/200312523923.htm

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